静岡県磐田市向笠新屋+やまのいぶき(山の息吹)
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chagamaの「静岡県磐田市向笠新屋+やまのいぶき(山の息吹)」は、甘味が豊富なお茶。
摘採日は4月下旬。
「山の息吹」の特徴である、豊かな甘味を十分に備えています。
旨味が豊富なお茶の場合、舌に絡みつくようなフルボディ感、重い味になる傾向がありますが、この「山の息吹」には透明感があります。
旨味というよりは甘味です。
濃厚な滋味でありながら、程良い渋味も心地良い。
適度な渋味が、甘味を流すかのように。
濃厚でありながら、喉にスッと消えていく潔さがあります。
心地が良い余韻は、静岡茶の醍醐味です。
じっくりと遠赤外線で火入れをしたので、香りにも甘味が溶け込んでいます。
甘い火の香りの奥に、ハーブの様な清々しい香りを感じることも。
早生品種は淡白な滋味になる傾向がありますが、「山の息吹」は違います。
そして、潔い余韻の「静岡県磐田市向笠新屋+やまのいぶき(山の息吹)」は、どのようなお食事にも合います。
産地:静岡県磐田市向笠新屋
生産者:ヤマトシ青島製茶
品種:山の息吹
磐田原台地で茶の栽培が始まったのは、明治初期。
牧之原台地同様に開墾したのは、ラストサムライ。
磐田原台地に広がる茶園は、地形の九割が平坦で、傾斜地がほとんど見られません。
水捌けの良い土壌が茶栽培に適し、温暖な気候にも恵まれ、静岡県内でも極早場所の茶産地です。
その恵まれた地形から、茶園の基盤整備も行き届き、乗用管理機の普及率は静岡県内で一番。
次世代を担う若い生産者も多く就農しており、将来が楽しみな産地でもあります。
向笠新屋は、その「磐田原台地」の一角にあります。
生産者のヤマトシ青島製茶と、chagamaの製茶工場であるマルモ森商店は、親子二代に渡るお付き合い。
マルモ森商店の専属契約生産者として、何十年と共に歩んできました。
新たに植える品種、蒸し時間、揉み方、切磋琢磨は毎年続きます。
昨日の荒茶の出来栄えを共に確認して、今日は蒸し時間を変える。
専属契約だからこそできる微調整。
ピンと伸びた綺麗なお茶を揉む生産者です。
「山の息吹」は、旧中川根町(現在の川根本町)の山間地から収集された早生品種。
日本茶の場合、日本で最も栽培されている品種「やぶきた」よりも摘採時期が早い品種が、早生品種といわれています。
緑の山々に囲まれた中を、新緑の風がいち早く萌え出した茶の芽を吹き抜ける爽やかさのイメージ、そして新たな息吹が茶業界に起こることを祈り、「山の息吹」と命名されました。
「山の息吹」の特徴は、渋味が少なく、豊かな旨味を持つこと。
化学成分的にも、旨味成分とされる「テアニン」の含有量が多く、渋味成分とされる「カテキン類」の含有量が少ないとされています。
単一品種として出回ることが少ない、レアな品種です。
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