茶匠のこと

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森宣樹森宣樹

36人しかいない日本茶鑑定士

日本茶鑑定士とは、日本全国の茶師・茶匠が集結するお茶業界のオリンピック「全国茶審査技術競技大会」の上位入賞者から候補生を選出。 そして2年の研修を経て与えられる選ばし者の称号。 現在36名しかいない難関を突破した「森宣樹」は、1877年創業の老舗マルモ森商店の六代目当主、代表取締役社長。 何百、何千とある茶葉の中から、最良の茶葉と、茶葉本来の滋味を引き出す日本茶界トップクラスの茶匠。 創業以来、親子何代にも渡りお付き合いのあるお茶農家さんと、日夜切磋琢磨し日本茶の新しい在り方を提案し続けています。 その代表格となるのが2014年に静岡市葵区鷹匠にオープンした「chagama本店」。 「森宣樹」のお茶ラボとして、消費者と直接関わる場を設けることで、「お茶が売れなくなった、飲まれなくなった」と叫ばれる時代にこそ求められるお茶の在り方を、手探りで見つけ、何が求められていて、何が足りないのか? 消費者の反応をダイレクトに知り、求められるお茶をマッチさせる、まさに現代の闘茶。 森宣樹の仕上げるお茶は常に新しいもの、進化したものを作り出す芸術作品ともいえます。

chagama香港chagama香港

海外進出へ

森宣樹は茶業界全体の行く末を憂い、2012年のシンガポールを皮切りに海外市場への進出を決意、販路の開拓を進める。 静岡市の茶業青年団団長及び、全国の茶業青年団団長を歴任。 当時既に世界的なブームとなっていた抹茶ではなく、SDGsの観点から地元静岡の代表的なお茶である煎茶を中心としたマ―ケティング展開を行う。 また、日本茶の歴史的・文化的な背景を大切に考え、茶文化の源流であり、日本茶文化との相互発展もしてきた東アジア・東南アジア市場にフォーカスをあて、地道な活動により人脈の構築、ブランド認知の向上を行ってきた。 その活動が少しずつ実り、2017年に香港にて「chagama」ブランド初の海外店舗「chagama香港」を中心商業区・銅鑼湾で開店。 以降、香港を中心にシンガポールやヨーロッパでもワークショップを開催するなど、日本茶業界のリーダー、イノベーターとして日本茶文化の裾野を広げる活動にも勤しんでいる。

chagamaカフェメニューchagamaカフェメニュー

カフェメニュー開発

お茶はそのまま飲むのが正当で、それ以外の飲み方をするのは邪道と言われる中、緑茶のポテンシャル最大化するために、150年の歴史あるマルモ森商店、6代目当主としての葛藤はあったが、10年後、50年後、100年後のお茶の進化した姿を思いえがき、ラテの開発に挑戦、コーヒーを飲むためのエスプレッソマシンは世界中にあるのに、お茶の急須は世界中にない、茶葉から飲むことの大きなバリアを感じ、さらに制作意欲が沸き、いくつものエスプレッソマシン、茶葉、温度などなどchagamaが出すベストを模索し遂に完成したのが、現在のラテ。本物、唯一無二のお茶で作るラテを是非ご賞味ください。きっとお茶の新しい世界が見えてきます。