マルモ森商店社長森宣樹

初Blog

初めまして。
chagama店主の森宣樹(もりのぶき)です。
皆様にお茶のこと、chagamaのこと、こだわりポイントなどをお伝えしたく、Blog機能を立ち上げました。
初回なので、自己紹介をさせていただきます。

1972年生まれの射手座。
代々製茶問屋を営む森家の長男として生を受けました。
幼い頃から、茶の香りが常にある環境で過ごしておりましたが、製茶問屋を継ぐことは全く考えず理系の道に。
東京での大学生活、会社員生活はとても刺激的な毎日でした。

しかし、代々続く「マルモ森商店」のことがどこかで気になっていたのでしょう。
急に静岡に戻る気に。
理系の知識もきっと役に立つはずだと、根拠のない自信と共に。

とはいっても長い歴史あるお茶の世界、そんなに甘くはありません。
畑のこと、鑑定のこと、効能など化学的なこと、多くのことを知らなければ製茶問屋は務まらないのです。
修業先に選んだのは「鹿児島県」。
今でこそ鹿児島県は静岡県と比肩する日本茶の産地ですが、25年程前に日本一の茶産地静岡県から鹿児島県に修行に行くこと、逆はあっても珍しいことでした。
修行先である鹿児島の同業者に育てていただき、毎日1,000点以上の荒茶を鑑定し、好きなようにお茶を揉ませてもらい、本当に伸び伸びと修行をさせていただきました。
私の鹿児島愛はこの時に育まれ、鹿児島県の主要な品種「ゆたかみどり」に惚れ込んだのです。

毎日1,000点以上の鑑定、これが私の鑑定技術の基礎を作ってくれました。
何が良く、何が悪いのか、まだ何も分かっていないのにひたすら香りを嗅ぐ。
ひたすらお茶を飲む。
とにかく香りを嗅ぎ、飲み、少しずつ自分の記憶の引き出しが増えていきました。
しかし、自分なりの基準ができるのは、かなり後のことです。
自分の「好き or 嫌い」と「良い or 悪い」、これが別物であるということを理解するには、相当な経験が必要だと思います。
今でも「好き or 嫌い」と「良い or 悪い」を混同しないよう、意識して鑑定をしております。
お茶は嗜好品ですから、自分が嫌いでもそれを好きな方だっているのです。
好きになってもらえるお茶は、良いお茶です。

でも、絶対にブレない自分の基準は「好き or 嫌い」なんですよね。
店主の私が好きなお茶は、梅ケ島の「やぶきた」と鹿児島の「ゆたかみどり」。

このような店主がこだわって開店した「chagama」のこと、そしてそこに並べられているお茶のこと、少しずつこのBlogでお話をしていきたいと思っております。
どうぞお付き合いください。
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